ふとしたきっかけから、内田百閒(ひゃっけん)
という人の本を薦めてもらったの。
タイトルのは、新潮文庫版なんだけど、
要するにエッセイのようなもので
なんていうか、すごく可笑しいのよ、これが。

私もまだこの人についてよく知らないんだけど
1889年生まれ、1971没。
ドイツ語の教授をしていたらしい。
結構なグルメでもあったみたい。
本のカバーに載っている写真だと
なんだかしかめつらしい、近づきにくそうな
印象なんだけど、書いてることは
えらいフツーの、日常極まりないエッセイなのよ。
例えば「風呂敷包」の項だと、
メモを手帳にではなく、一枚一枚の紙切れに
書いて、それを鞄に放り込んでいたら
請求書やら返事の必要のない手紙やらが
一緒くたになっていつの間にやら鞄がいっぱい、
もう中身がどうなっているものやら
それで鞄を風呂敷に変えてみたけれど
結果は同じで、とか(笑)

やたら借金をする人だったらしいんだけど
その借り方もまた可笑しいやら呆れるやら。
なんか放っとけない感じの可愛いオジサンなの。

いわゆるニッポンブンガクって印象を、
タイトルや名前からは持ってしまうから、
本屋で目にしていたとしても
どうしても読まず嫌いで終わってたと思う。
今まで内田百閒て名前すらも知らなかったけど。
何だかかなりトクをした気がしています。

で、他のことでもこういうことってあるんだけど
自分があることに興味を持つと、
なぜか急に、いろんな所で取り上げられ出したり。
タイミングバッチリ〜みたいな。
単にそれまでは興味なくて気づかなかっただけ
なんだろうけどね。
そんなわけで次は、こないだ書評欄で見つけた、
「内田百閒 / 御馳走帳」を探すつもり。

興味を持たれた方、是非読んでみて下さい!

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