結末のないハッピーエンド

今だけの2人。
彼には彼の、私には私の幸せが待ってる。

想い出が欲しいだけ。
とっておきの、きれいな石みたいな、
何度も出しては眺められる、
想い出が欲しかっただけ。

もうこれ以上、浸ってはダメ。
彼はきっと、忘れちゃう。
物語を一人で作ってはダメ。
悲しい思いをするのは自分だけ。

駆け引きの恋愛に、戻ろう。


この髪、好き
髪の香りをかぐ、指に絡める
頬と頬をくっつける
髪にするキス
頬に触れる優しいキス
熱く、熱く、激しい接吻
何度も、何度も
歌詞の意味を例えてしてくれた、可愛いキス
見つめる視線
腰に回す手、肩を抱きよせる手、
手が感情を語っていく
押し倒される覆いかぶさる力強い身体
胸に下りる手、そして
組んだ脚に座らせて抱き寄せてくれる優しい両腕
強い衝動、吐息

今一番欲しいものは何
言いたい、でも、言えない・・・
抱きすくめられて、胸も、腰も、
身体中をぴったりと合わせて息ができないくらい
そしてまた、激しく、熱い接吻

夢を見ているのかもしれない。

一分が、一秒が、長くて短い
時間の感覚がなくなる
それは幸せなこと、それとも・・・切ないこと。


感情は、それがどんな感情でも
薄れていく、会えなければ
気持ちを引き摺っている方が、つらくなるだけ
「好き」だなんて言えない
そんな言葉じゃ言い表せない
白か黒かじゃない
穏やかで衝動的で瞬間的で持続的で

何年経っても
私の中でだけでも
色褪せて欲しくない
大切にしたい想い出

後悔したくない
だから、もう、終わる。

結末のないハッピーエンド