上下巻、イッキ読みしました。
最後まで、薫、邦一、広次の3人で
話が続くものだと思ってたので
後半、それぞれの娘たちへと世代を
継いでの話になった時には
正直戸惑いましたが、とても面白かったです。

ご存知の通りこれは、もうじき映画として公開されるものの原作で
巷では、薫役であろう伊東美咲の濡れ場が話題になっている
みたいですが、確かに原作に違わず演じるとすれば
かなりのものになるでしょうね。
ちゃめとしては、おそらく邦一=佐藤浩市と、同じく
おそらく広次=仲村トオル、この2人のキャストに目がくらみ(笑)
だってねー、最初からもう、キャストがわかっていて
しかもそれが好きな俳優さんで、その上にこのストーリーでしょ、
入り込むなって方が無理でしょう!

どこか影を背負いながら荒々しくも包み込んでくれた邦一の愛と
どんな時にも穏やかに優しく、凪いだ海のように
常に見守ってくれる広次の愛。
それがこの2人で想像しながら読み進む贅沢は
愛を交わすシーンで最高潮に達します。ああ、幸せ!
はっきり言って、もう自分の頭の中に、「これ!」って
イメージが出来上がってしまったから
映画を観る気はしませんね。

まぁねー、これもこの3人の物語に限って言えば
確かにものすごく悲恋なんだけれども、
すぐさま愛する人の後を追った時点で
ちゃめの中ではすでに悲恋じゃなくなったし
そういう意味でもとても・・・うん、良かったです。

新潮文庫・上下巻 谷村 志穂 2004/08

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