公判が始まった歯科医一家の兄が妹を殺害した事件なんだけど。
犯人である兄は、「相当な潔癖症」だったらしいと
今朝の「とくダネ!」でやっていたのを見ました。

10分から15分に一度という割合で手を洗うことがあり
手が赤く腫れるほどだった、とか、
外から帰った時そのまま食卓につくなどあり得ない、とか。
つまり、必ずそれまで身に着けていたものを着替えるなど
外での自分をリセットしないといられない人だったらしい。

これって、完璧、強迫障害(洗浄強迫)の症状だよね・・・。
うちの旦那くんがそうだからすごくよく分かるわ・・。

で、弁護側は、
そういうわけだから、妹を殺害後の行動の残虐性は
通常の彼ならば考えられず、精神膠着状態であり、
責任能力に疑問を抱かざるを得ない、とこう言いたいみたいだ。
つまり、
ふだん外から帰ってきたままの状態では自宅で食卓にも
つけないほど潔癖症な人間が、部屋の中で遺体を切断したり
そのままものを食べるなどという行為をできるはずがない、と。

一見、論理的には間違ってはいないように思えるけど・・・
でもこれって、どうなんだろう。。。

比較的症状が軽いうちの旦那くんでも、普段から、
もうやめよう、もう洗い終わろう、もうこれで絶対!
と、洗いながら本人も本当にやめたくて辛くて、
頭ではわかっていて、でもどうしてもやめることができない
らしいから、その瞬間は、確かに精神的には全く正常とは
言えないかもしれない。

だけど、犯人の彼もそれまでは、強迫症によって
日常生活に支障をきたすほどだったとは報道されてないし
そこまでひどい症状でないなら、この、一種、強迫神経症的な
症状でもって、行為そのものの責任能力を云々するには
かなり無理があるんじゃないかと、
ちゃめは思ってしまいました。。。

ああ、上手く言えないな・・・。

でもこの事件って・・・。
家族という、一番身近でお互い理解できてそうでいて、
その実、一番お互いの深い部分は生涯知りづらい、
そんな人間の集まりの、
あまりにいろんな感情や環境がもつれ合い、絡み合って
起こってしまったんだろうな・・・。
おそらく本人たちにも、「あれが原因だったんだ」とは
特定できない気がするし、ましてや「他人」が
全容を解明することなんて不可能なんだろうな。

けどこういう事件、もうすぐ私たちも、
裁かなきゃならない可能性があるんですよね。

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