さすが!と思いました。
イスラエルでエルサレム賞の授賞式に出席された村上春樹氏です。

「作家は自分の目で見たことしか信じない。
 私は非関与やだんまりを決め込むより、ここに来て、見て、語ることを選んだ」
  (YOMIURI ONLINEより)

当地へ行って、当地できちんと思いを主張されたこと、
本当に素晴らしいと思います。

人間を卵に、社会の体制を壁に例えられたメッセージを
イスラエルの体制側の人間はどう捉えたんだろう。
そう・・・
「どんなに壁が正しく、どんなに卵が間違っていても、私は卵の側に立つ」
  (朝日新聞2/16夕刊より)
でもその壁を作ってしまうのも卵なんですものね・・・。

このエルサレム賞、
「社会における個人の自由」に貢献した文学者に贈られる賞だそう。
そんな賞が、イスラエルで創設され、イスラエル最高の文学賞と
言われていることに、「卵」と「壁」の不思議さを感じずにはいられません。


ちゃめも、オバマ大統領にすごくすごく期待している一人です。
でも彼は(いえ、彼も)アメリカの政治に強い影響力があるといわれている
イスラエル・ロビーの年次総会(AIPAC)で、はっきりとイスラエル寄り
の姿勢を打ち出したと去年ニュースで見て以来、
中東情勢に関しては、やっぱりオバマ大統領になっても
今までと同じ血なまぐさい争いが続くのかと、ガッカリしました。
そしてだから余計、
今日のこの村上春樹氏のニュースには感銘を受けました。

イスラエル・パレスチナ問題の解決には、
宗教、それも、唯一絶対の神だけを信じる一神教の問題が立ち塞がる。
欲求の成就や救いを求めるため、心の安定のために
目に見えない何かを信じる、信じたくなる・・・
その気持ちは、ちゃめにもよく分かるし、ちゃめだってそう。
だけど、そうして増殖、組織作られた「壁」によって、
他を排斥し、一民族だけが優遇され、「壁」に利益がもたらされるものなんて
絶対に信用しない。
そんなもののために、「卵」の命が限りなく奪われていくなんて
絶対に間違ってる。

ちゃめはそう思っています。

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