昨夜録画した「ハンチョウ-神南署安積班-」を見ていたら、
居酒屋で突然理不尽に怒りをぶちまけながら暴れ出した男を
居合わせた客の1人がビール瓶で殴り殺す、
・・・ってところから始まる話だったんだけど。

事件を知った安積班のメンバー達が言うの。
「暴れ出した男をいきなりビール瓶で殴るなんて、
  ちょっとどうかしてるんじゃ・・・」

えっ?!
どうかしてるのはいきなり理不尽なことをわめき散らして暴れる方でしょー
と思ったの、ちゃめだけ??!!^^;;;
死ぬまでやらなくても、とはもちろん思いますが。
(ちなみにこのドラマ自体はとても泣ける良い話でした)

ただねー、この社会で生きてる限り、
例え相手が死ななくても、こういう場合、
どうしたって罪になるのは殴った側で、通常はそこが判断できるから
何もせず(というかできず)に終わってしまうわけで、
しかるべき対応の出来る人間が場を執り成すなりしないと
暴れた側の暴れ勝ち、というのが腹立たしい現実です。

なぜこんなことを思ったのかと言うと
先日、どこの中学校だったか、クラスの自分の座席近くに
合わない子がいて、常々嫌な目に遭っていたから
遂に思いあまって授業中にその子を刺した、というニュースがあったからで。

このニュースを知った時、
あー・・・これでこの刺された子は、「その気になれば」
生涯被害者でいられる(?)んだな、
悪者扱いされるのは、この先ずっと、刺してしまった子なんだろう・・・
本来、被害者はこの子なのに、謝って貰うこともできず、
「理不尽に」罪を負わなくてはならなくなった・・・
そういうふうに、何より一番にちゃめは思ってしまったのです。

この2人の関係性やクラスの状況を何ら知らないのだから
これはちゃめの勝手な憶測でしかないわけだけど、
新聞などの記事を読む分には、
日頃から嫌な思いをさせられていたのは加害者の子のようで、
2度目の席替えでも近いままで状況が変えられず、
再度の席替えを先生にお願いしていたけれど叶わなかったとのことでした。

多感な年齢で、一方的に恨みを募らせてしまったとも思えるけれど、
大抵の場合、嫌なことがあっても学校には毎日行かなければならず
他に逃げ場や思うように相談できる相手もなかった場合、
この子に、他にどんな「仕返し」の気持ちのやり場があっただろう?
万一、相談を受けていたとしたら、
どんなアドバイスをしてあげることができただろう??
どんなアドバイスをしたところで、
同じように毎日辛い目に遭っているのでなければ、
どこまでこの子の心に響けただろう?


学校で、職場で、地域で、社会で、国家間で、
弱い立場に置かれた者は、いつも割を食わされる。
立場が逆転することも、まず、ない。
あげくに弱者は、強者の論理で裁かれる。

人を傷つけてはいけない。
そこには、自分が傷つかないために(裁かれないために)、という以外の
もっと根本的で、良識的な理由が存在するはずなのに、
今、生きていて、その理由が、ちょっと思いつけない。

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