以下は、今日9月6日分朝日新聞デジタルからの抜粋です。

<汚染水説明理解されず 五輪招致 海外記者「失望した」>
 
 
東京招致委にとって、汚染水事故への海外の厳しい見方は想像以上だった。
「水や食べ物は安全」「住民は普通に生活している」
「東京は全く問題になっていない」――。招致委は8月下旬、
想定問答を作った。政府が3日、計470億円の対策を発表すると
「これで説明できる」と余裕も見せていた。

 だが、現地初の記者会見で海外メディアの質問6問のうち4問が
汚染水対策に集中し、竹田恒和理事長は答弁に困窮。
「厳しい。この説明では納得してもらえないのか」。
招致関係者は国内外の温度差を感じた。

 会見に出た海外の記者は「失望した」「意図を理解しない答え」
と突き放した。東京と福島の距離を強調する姿勢に
「東京だけ安全ならいいとも聞こえ、福島の人々への配慮が
足りないのではないか」との声もあった。

 質問の口火を切った、IOC委員の多くが読む五輪専門サイト
「インサイド・ザ・ゲームズ」の英国人記者ダンカン・マッケイ氏は
「東京の答えはいつも同じ。(福島との距離)250キロというのは
ないに等しい。IOC委員を説得できるとは思えない」と語った。「
東京の2020年五輪招致は福島の影に」(AFP通信)などと伝えられた。



***
ちゃめは元々、スポーツにそんなに関心がある方ではないし
その時世間で盛り上がっている話題のスポーツがあれば、
気になるものならつられて盛り上がる、所詮その程度なので、
正直、オリンピックがどこで開かれようが大して興味はありません^^;;
裏を返せば、2020年東京で開催されて、メダルが量産されて盛り上がったら
たぶん一緒になって感動したりもする自信はある、と(笑)

その程度なんだけれど、福島の事故があって、
あったにも拘らず再稼働させよう、世界に売り込もうと
そういうことにだけは迅速熱心に対応、
今回のようなオリンピックを招致したいがための先送り、とも取れる
汚染水漏れ対策に関する国や東電の発言・考え方を見るにつけ、
こんなことでもし東京に決まったら、
この先また「不都合な真実」が出てきた時(そして恐らくそれは
たくさん出てくるような気がする)、世界中の目を意識して
それを隠ぺいしようとするんじゃないだろうかって怖さばかりを
感じるようになってきました。

もちろん、招致が叶うことで、経済も潤う可能性は高いかもしれないし、
原発問題に関する世界中の注目を集めることになるわけだから、
良い意味で「外圧」となって、抜本的な対策を進めようって話になり、
実行に移されればいいわけだけど、
どうも日本を動かしている人たちのこれまでを見ていると、
どうしてもきちんとそういう方向に行くとは思えないんだよね…

折しも、「国民の知る権利」の制約にも繋がりかねないような
「特定秘密保護法」とかいう法律が強化される方向に
今なりつつあるとか。
原発関連のことなんか、国家機密一括りにされて、
国民が本当に知りたい、知るべき情報なんて
何も知らされなくなるんじゃないかと想像して恐ろしいです。


そういういろんなことをつらつら考えていると、
今回のオリンピック、選考委員の人たち、世界の良識でもって
東京は外してくれたらいいのに、と思ってしまうちゃめなのです。


そういえばちょっと話は逸れますが、
毎年8月になると、戦争関連の話題が増えて、
ちゃめは朝日新聞を読んでいるから余計にかもしれないけれど
戦争を体験された方々が、自分たちの体験談や思いを
後世に伝えたい、残したいと様々な活動をされているという記事も
よく目にしますが、今年は特に、
世界情勢と「集団的自衛権の行使」に関する話題、
その流れからの日本の今後の動向を憂えて、
今まで話してこなかったけれど話さなければと思った、と
おっしゃる方が増えているように感じています。

私にもまだ元気な親戚のおばあちゃん、とか何人かいるけれど、
そんな話、聞いたことないもんな…
たぶん辛くて話す気にならない、もあるかもしれないし
一緒に住んでるわけじゃなく、数年に一度も会うか会わないかだから
聞かれもしないのになかなか話す機会はないよね。
こっちからそれとなくそんな「思い出話」をしてもらえる機会を作って
少しでも元気なうちに、話を聞かせてもらいたいな…って、
うん…今回初めてそんな気持ちになったな…。

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