日本へ直接でなく、他の国への攻撃であっても、
条件付きで、自衛隊が武力で反撃することができるようになるという
「集団的自衛権」が、安倍内閣の一存で、
憲法9条の解釈を変更するだけで使えるように、今日、閣議で決まる。

いつも言いますがちゃめは朝日新聞を読んでいて、
考え方の違う数紙を読む必要性はわかっちゃいるけどなかなかできず、
この集団的自衛権関連の報道は「完全反対」の朝日スタンスに
賛成なちゃめでいます。

だけどちゃめが大好きな読売テレビの「す・またん」で今朝、
辛坊さんは、今朝の朝日紙面を、そ~んな今日明日にも戦争に行かされるぞ
みたいなぐらい大げさに書かなくても、みたいな感じで(ここはあくまで
ちゃめの感想です)、「失笑気味」に紹介されていて、
それがすごく、すごく、心に痛かったです。

確かにこれまでも、各紙の世論調査紹介などで、
主に朝日と読売の違いとして、
行使容認に賛成か、反対か(もしくはわからないか)という
両極端な聞き方で調査して、反対が過半数を超える朝日と、
最低限必要な限定的範囲でならという枕詞をつけての賛成か、それとも反対か
という聞き方で賛成が過半数を超える読売、
ってすごくわかりやすい解説もされていて。

そういうふうに言われると、
なるほど、いつもいつも日本は、金しか出さないのか、
アメリカに助けてもらうばかりなのか、
そんな薄情なことが続けられるわけがない、という
「限定的になら」行使容認派、の人たちの思いにも心は揺れるし…。

結局のところ、この話って、

完全反対派の、「アリの一穴」を開けてしまうと
(しかも一内閣が憲法の解釈を変更するだけでね)、あとはもう
いずれなし崩し的に、きっと戦争参加へと道が開かれてしまう、
だから絶対ダメ!という考え方と、

限定的行使容認派の、万が一いざという場合には
己のためだけでなく友のためにも自ら武器を取らなければ、
しかもそんなことは本当に万が一のことで、
いっぱい制限かけてあるんやし、的な考え方の差。

究極は、今の安倍内閣を含め、今後の日本の舵取りを担っていく
その時々の内閣が、集団的自衛権行使に関して

「今回決定して設ける行使容認の条件を、
  本当に厳守して運用していくのかどうか」

政治家を信用するのかどうかってことなんじゃないのかと
ちゃめは思うのです。
そしてちゃめは基本、これまでの諸々をちょっと考えるだけでも、
とても信用できない、と思うわけです。
だから、限定的容認派の考え方もすごくわかるし心が揺れつつも、
やっぱり完全反対、と思ってしまうのですよね。


ちゃめの親戚にも自衛官の人がいて、
直接その人ではなくそのご両親にだとしても、
この問題、どう思ってはるんですか~…?なんて、
やっぱ話題にはできないです。
最近言われるように、この決定がなされて、関連法案が次々と
行使容認に沿って変更されていくと、自衛官になりたいという若い人が
どんどん減って、いずれは徴兵制を敷かなければならなくなるのでは?
とか…

新聞は朝日しか読んでいないからかもしれないけれど最近は、
辛坊さんが「笑う」ように、紙面が「怖くて」
いろいろ考えると読みたくなくなってしまう。
けど、しっかり読んで、多様な意見も頭に入れて、
自分で考え続けなくちゃと、それだけはいつも思っています。

閣議決定されてそれで終わりではなく、
今後こそ、自分の思い、疑問、考えを人とも話してかなくちゃと思う。
政治家が信用できないからこそ、選挙が大事だとも。


ワールドカップを楽しんで、仕事や遊びを楽しんで、
ただただ、普通の暮らしが続けたいだけ。
それは、誰もが同じ思いだと思うんですよね…。


コメント

ブログ脳外科医
2014年7月2日10:01

改憲せずに勝手な解釈でやるという姑息なやり方が私は気に入りませんね.

ちゃめ
2014年7月3日12:24

ブログ脳外科医さん、ありがとうございます!!
本当…本当に、そうですよね。
今朝の朝日にはそして既に、

高村副総裁が安倍首相に、

「公明党が、(行使の強い歯止めになるとの思いから)新3要件に
『根底から覆される』という文言を入れてほしいと言っている。
ここが落としどころ、この文言が入っても、首相がやりたいとこだわる
8事例ができなくなることはありません、と安倍の承諾を得た」

とありました。
一握りの政治家によって、国民の手の届かないところで
重大な物事が決定されてしまう恐ろしさをまざまざと感じます。

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